555!

いや見たんだ、全部見たんだけどねー。ちょっと感想をまとめるこころの余裕がない感じだったので。

ディケイド版の感想は後で書くかもしれないし書かないかもしれないけど一応ディケイド前にはちゃんと見終わってたよーという話をしたいだけです。




えーと自分が忙しかったのもあるんだけど、龍騎とか剣に比べるとちょっと流して見てたというか、話の中身よりは、前にぐだぐだ書いた物語を進める上での作劇法みたいなところを追っちゃってたような気はする。なんかいろいろ言われてるけどやっぱり井上さんってすごい人だと思うよ。話としてまとまってたかどうかはともかくとしても流れの作り方としてはやっぱ上手いし面白いし。だいいち、全50話一人で書くとか尋常じゃないだろ。劇場版とかもあったのにすごいよなぁ。


ちょっとクサいっつーかかっこつけた言い回しになるけど、なんとなく思ったのは、自分が自分であるために大事なのは人間とかオルフェノクとかそういう話じゃなくて、“何を信じるか”ってことなんだろうなぁと。一応たっくんは表の正義の主人公、木場さんは怪人側の裏、悪の主人公って位置づけではあるんだけど。たっくん自身が怪人のオルフェノクだったり、正義…ヒーローであるはずのライダーに(条件とかリスクがあるとは言え)誰でもなれたりするあたり、ライダーが正義で怪人が悪っていう思考の無いヒーロー像ってもう最初っから設定に否定されてんだよね。じゃぁ何が分岐点だったかって、どれだけ信じることができるかってところなのかなって。人間とか夢とかそういうのをどこまで信じて、そしてそのために戦えるかどうかっていう話だったような気がする。えーと私は聖子先生信奉者なので思いっきり引用させていただきますが、“また 信じること 疑うこと Dilemmaはキリがない”って感じなのかな、ってね。
まぁでも信じるか信じないかってどのライダーにも少なからずついて回る問題ではある気はするけどね。ただ特に555の場合、主要人物に怪人が多い上に、変身の“資格”みたいな発想がすっっごい薄いから余計強調されてる感じがする。ダイナマイトみたいなさ、人のための道具になるか人を滅ぼす道具になるかは使う人次第っていう感じが。


えーとこないだは32話まで書いたんだっけ。なんだかんだ結構前だからなーそのあとあんまちゃんと覚えてないんだけどw

とりあえず終盤は啓太郎がいい男すぎて泣けた。あいつマジいいやつほんといいやつっていうかほんといい男!!あーもう…結花に関してはなぁまぁ基本的にもともとの境遇がアレすぎたので仕方ない面もあるかなあと思いつつ、いい子のふりして状況に流されまくってるだけだからちょいちょいイラっとしたりしなかったりしたんですけど。戦う力はあるっていうか実際オルフェノクとしてもそこそこ強いのにその力をちゃんと使う意志も使わない意志もどっちも持とうともしなかったよねーっていう。別にそれが悪いとは言いきれないけどさ、そういうのってもしかして悪気の有無に関わらず、むしろ悪気がないほどに他人も自分も傷つけやすいんじゃないかって思うから。んでもってそういうの全部ひっくるめて「かければいいじゃない、迷惑くらい」と言えてしまう啓太郎がほんといい男マジいい男(以下エンドレス)…多分本人は無意識なんだろうけどなぁ。
てかまぁ結花に関しては私が戦うヒロインの方が好きだからってのもあるかも。いや結花は戦えるけどさ、精神的には真理の方がよっぽど戦ってるじゃん。それこそ劇場版みたいなさ、信じ続けることで戦う、みたいな。

あとねー木場さんねー…ほんとそれこそ転げ落ちるみたいに加速しながら闇サイドに堕ちてったわけですが。“裏主人公”の役割的にはたぶん正しいんだろうと思いつつ、なんかほんとなぁ…一応さ、結花よりは自分の意志はあったし、海堂よりは未来を信じてたはずだし。うーん、「オルフェノクであることを受け入れてきた」なんて言ってたけど、たぶん木場さんのそれは「オルフェノクであることを受け入れた自分を信じてほしい」で、たっくんのは「オルフェノクであることを受け入れた上で人間を信じる」なのかなぁ、とか。信じてもらうために必要なのは自分が信じることなのかもしれない。だからたっくんは最終的に啓太郎の夢を信じて託してる…んだと思うけど、どうだろうね。

まぁそういう風に考えられるようになったのもちょっと落ち着いてからで、見終わった瞬間の感想は「なんも解決してねーじゃん!!!」だったんですけど。だってあれ王はちゃんと倒せたの?どうなの?全然意味が分からなかった。たっくんもあんなだし。わかってたこととはいえ、ねぇ。まぁまだ三原がいるにはいるんですけどね。ちなみに私三原結構好きだぜ!なんかほんとがんばれって思ってた、ずっとwてかさ、それこそ人を狂わせるほど強力なデルタっていう道具を持ちながらもそれを上回る勢いでヘタれてて、んでも最終的には自分の意志で戦ってるっていうのがすごくいいよね。まぁ彼女が死にそうにならないと覚醒できないようなヘタレだけど。

………もしかしてもしかしなくても私ヘタレ好き属性があるのかなぁ…剣ライダーもある意味みんなヘタレだしなぁ…


つーか王の描写が全体的にトラウマです。特にあのガブリって食いつくとことかさぁ…超怖くね。しかもあのデザインがまたね、もろ原作!みたいなね。姿は誰でも知ってるあのヒーローにそっくりなのに意志があるのかないかもわからない化け物とか怖すぎる。オルフェノクはどれもスタイリッシュな気持ち悪さのあるデザインだったような気はするけど。てか今週のスーパーヒーロータイムはスーパー篠原タイムだったわけですが、篠原さんの怪人はこう、全力できめぇぇぇぇ!!って言っていい雰囲気があるなw


それから再確認ですが特典インタビュー、えーとあの半田くんって当時まだ未成年…だよね…?なんだあの落ち着きっぷりwおかしいだろwあとヒロインズは素も結構対照的だなぁ。人のことばっか覚えてるゆりあちゃんと自分のことばっか言ってる美佳ちゃんとwんで唐橋さんが素敵すぎる。やっぱさぁ徳山さんとか松田さんなんかもそうだけど、特撮に何度も登板するような人って独特の雰囲気持ってるよなー。