響鬼21〜48話

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ボチボチ見てたんだけどテストとかレポートあるしぃー、感想はそのうち書けば良いかぁー、とか思ってる間にいつの間にか最後まで来てましたーっていうw
もういい加減、前半後半*1論とかも語りつくされてるとは思うんだがまぁ個人的に思ったことの記録として多少絡めつつ。


ほんとはいっしょに劇場版の話もしようと思ったんだけどグダグダ書いてたら長くなったので別個で。とりあえず歌舞鬼さんが好きすぎる(ほんっとにキャラの好みが分かりやすいと思う私…)



まーなんだ、なんか29話で微妙にまとまっちゃってるように見えるから全29話とか言い出す人がいるんだろうなぁってのはなんとなくわかった、一応w30・31話あたりはそこまで違和感はなかったし。京介は確かにちょっとアレだしちゃんなかの芝居も相当アレだけど、まぁあれは楽人くんが異様に上手いからなぁ。かわいそうだよね、っていうさ。てか芝居のこと言い出したらむしろあきらの方が結局一番の見せ場のあたりすらどーにもこーにもならない感じでちょっと困ったけど。だからそれもこれも楽人くんがうますぎるから…というかうまいからこそお前らもうちょっとなんとかなんなかったの?と思うとこではあるんだが。

個人的に後半で一番割を食ったかなぁと思うのはトドロキで、例えば小暮さんに対して「もー全部あの人のせいっすよ!」って言ってみたり、かなり終盤の方になっていまさらながらにザンキさんに戦ってほしいって言ってみたり、なんかすごく「甘い」んだよな。結構前半の印象だととりあえずバカではあるんだけど、あぁいう甘さのあるバカって感じはしなかったから。ちょっと小暮さん関係はびっくりしたかもしれない。おもしろかったけどwうーん、たぶん、前半・後半の関係を考えるにあたってキーになるのポイントのひとつ…つーか、12巻特典のインタでちょっと細川さんも言ってたようなところなんだけど、前半響鬼の人たちって、異様にものわかりが良い人たちだったんだよね。イブキさんとか日奈佳さんとか、迷える少年であるはずの明日夢ですら、ね。だからこそのあの前半の淡々としたテンポとかまったりさなんだろうなー、って気はするんだけど。でもその「まったり」って多分言い方を変えれば「淡白さ」であって、味わった瞬間にはウマイ!と思うんだけど、しばらく経つとあまりにあっさりしすぎててどんなものだったのか忘れてしまうような味っていうのかな。つっても私はカブトとか555とかキバとか電王とか、素材の個性が強すぎたり塩分糖分多めだったりソースがやたらに濃かったり文字通り極彩色の作品に慣らされすぎたっつーかもう多少のことは自動的に脳内補完したり目をつぶったりしてしまうくらいにはよく訓練されすぎた視聴者だっていう自覚はありますのでw人によって感じ方は違うとは思いますがwもちろん淡白だからこそじんわりくる良さがあるのもわかるんだけどさ。なーんだろうな、少なくとも前半で手に汗握って「うわぁぁぁ」ってドキドキしながら見たところっていっこも思いつかないんだ。んー、あんまり井上さんの台詞にメタ的な深読みすんのもアレだなぁと思うんだけど、京介が登場するなり明日夢に向かって何度も「君って、つまらない人間だね」って言うのもまぁ、「ですよねー」というねw
だからまぁ、トドロキなんかは割を食ったは食ったけど、同時にちゃんと描いてもらったなぁとも思うんだわ。前半でとりあえず「バカ」とか「暑苦しい」みたいな記号は出てたんだけど、後半はそこの間からにじみ出る「甘さ」にはっきりとしたカタチを持たせたことでキャラに油が乗った感じがさ。あとイブキさんなんかはたぶんもっと、のれんに腕押し・柳に風…サラっとさわやかな草食系男子、って記号でしかなかったわけで、まぁ香須美さん関係で多少色は付けてたつもりなんだろうけど…こう、振れ幅が少なすぎてキャラとしての面白味に欠けてた感はあったし。つかそれこそ小暮さんの「お前みたいなタイプは苦手なんだよ」っつーのもちょっと勘繰りたくなったりするわけだけどもwwwそれでも一応あきらとの関係で悩むあたりで、香須美さんに対する曖昧さ、以外の、もうちょっと人間的…ていうのかな、振れ幅としてマイナス面が出てきたのは良かったのかなぁと思う。うん。なんだろうな、世界観のとらえ方というか、日常との地続き感という点では前半の描き方はリアルに見えたかもしれないけど、そこに描かれた人たちの異様なものわかりの良さはやっぱりあまりに…ねぇ…。京介がリアルな人物像かって言われればまぁちょっと変な方向に屈折してるしデフォルメされてんなぁとは思いますが、父親に対するコンプレックスとか過保護気味っぽい母親とか、あの子の育ってきた環境としての背景・設定と、強くあろうとするあまりの屈折*2が私の中で結びつく分登場人物としてはわかりやすいなぁと思う。少なくとも万引き少年の件をいつまでもひきずってた頃の明日夢よりはねぇ…ぶっちゃけ死別でもない母子家庭で近所親戚その他からの悪意にまったく晒されないなんてことありえないと思うんだよな。島みたいな狭い世界出身なら特に。いや万引き少年に出会ってどうするべきか、って悩むのは別に良いのだけど、どうにもあのあたりの描き方として善意のレギュラー陣とそこにある日突然降りかかってくる他人の悪意、に見えてなんだかなぁと思ってたりしたから。だからそれが現実、って言う29話のアレもわかるしシーンとしては好きなとこだけど、じゃぁなんでそれを11・12話でやらなかったの、って話だよね。
つってもなんでそれを今やってるの、ってのは後半でもしょっちゅうというか後半こそそんなんばっかで、残り10話もないとこで弟子入りすんなよっつーね…wうーん、最初の感想文でもちょっと触れたけどさ、なんで弟子入りしないんかなぁ…とはずっと思ってたんだけど、まさかあのタイミングで来るとは思わないじゃない!あのあたりの展開は前半がきちんと道筋をつけられなかったのも悪いと思うけどそれにしたってもうちょっと早くなんとかしてもよかったんじゃないかと思うよ井上先生!てかそのための京介だろうに。まぁどうやって詰めこむかって言われるとちょっと難しいけどさwでもさー、何がしたいのかよくわかんない明日夢にヒビキさんが時間割いてる間も鬼と猛士の皆さんはオロチ現象でてんてこ舞い*3だっつーのに!まったく!…そう考えると結局最後まで、鬼の皆さんと明日夢のドラマって上手くかみ合ってなかったのかなぁ。
まーでも明日夢に関してもなんだかんだ京介と絡むことでむすっとしてたり怒ったりして、ただの良い子じゃなくなったのは良かったのかなぁ。さっきも触れたけど最初の頃のあの子の人の良さというか、善意と純真さのかたまりみたいな人物像はやっぱり面白くないし若干気持ち悪い…って思うのもよく訓練された井上信者だからでしょうかねぇ?


あと最終回に関してはやっぱりさー前の回であぁまで煽って終わったらそこでこう、大地を清めて一斉にどーん!終わったー!みたいなものを期待していたのでズッコけたけどwまー終盤で色々無理に詰め込んだツケというか、あぁしちゃったらこう終わるしかないというか。明日夢とヒビキさん(+京介)の話に結論をつけつつ、鬼の戦いに一応の区切りをつけたい、でも時間がない、ってなったらやっぱり戦いの方を説明にしちゃうしかないのかなーって感じですかね。大地を清めるの流れ含め鬼の仕事ってヒビキさんにとっては“仕事”なんだもんな。時間を割いて描くべきは鬼の弟子・京介と、もうひとりの、そして最初の弟子・明日夢との物語の方だったんだろうね。…ということで納得してはいます。一応。しかしぶっちゃけ終了した瞬間はキバ最終回が終わった瞬間と同じような、「まぁわかるけど…ハァ!?」みたいな感覚はあったけどねwつっても「ハァ!?」の大部分は「俺について来い」だったりするんだけど…ねぇアレはさぁ「鍛えたな、明日夢」で終わりじゃダメなん?なんかこう…ついて来いとかじゃなくさー、鬼の弟子ではないし違う道を歩くことに決めたけど、でもやっぱり明日夢はヒビキさんの教えとか精神的ななんかの繋がりみたいなものをちゃんと受け継いだ弟子だったんだーみたいな部分を示唆するだけで十分だったんじゃないかと思うんだ。うーん…このあたりはもうちょっと考えてみようかなー…

*1:前期・後期って言い方はあんまり好きじゃない…だって話はつながってるし

*2:無意味な勝負にこだわったり、常に相手に対して優位であろうとするようなところ

*3:表現が古い!