その願いでコントロール

@POWER to TEARER

35話と36話。なんかごちゃごちゃしてて自分の中で処理しきれなかったこともちょいちょいあるので、整理しながら。
この消化不良感はちょっとデスティニー見た直後と似てんだけどさー…つめこみすぎです!っていうね。


第35話「夢と兄とバースの秘密」 毛利/田崎

実況分

↑実況ここまで
なんつーかオーズが怖いなあと思うのは、カザリがわざと青と無彩のメダルを落としたっていうのをそのタイミングでは言葉にしないとこですよねwいやちゃんと見てればきちんと前振りはしてあるし、なによりウヴァと戦いながらの笑いのカットとかで明らかにわざとって演出がされてるんだけど、結構大事なとこでそういう“映像読み”を要求されることがね、ちょいちょいあるよね。これはそれこそ映司のヤミー探知なんかも台詞上は誰も触れてない、でも演出上は回を追うごとに誰でも気づくように徐々に推し進めてるあたりからして毛利脚本とか靖子脚本とか関係なくオーズの作風というか。そういう映像読みをシレっと要求するつもりで作ってんのがねぇw私はそういうの大丈夫っつーか、下手に言葉だけで先行されるよりは好きだからいいんだけど、普通にながら見してるお父さんお母さんたちとかにはちょいハードル高くないかね大丈夫かね?…あとヤミー探知についてはそのうちまた触れます。
あとやっぱり田崎さんの戦闘シーンほんと好き…特にこの回はオーズにバースにアンクにウヴァに屑ヤミーにユニコーンにで混戦してるとこの視線の誘導の仕方がほんとかっこよくてね!いきなり後ろから入ってくるウヴァの入り方。フレームをズラしてのゴリラアームへのチェンジ。屑ヤミー追っ払うアンクから手前でカッコつけるウヴァへと、あるいは後ろで様子を伺ってるカザリから前方の戦いへと、同じフレーム内でピントをズラす手法。戦闘シーン自体が長めなのもあるだろうけど、一度の戦闘でいろんな映像があってすげぇ楽しい。

…田崎さんのせいにしてゴメンネ!w
あと毛利脚本でちょっと思ったこと

…と、この時点ではそう思ったけどなんか映司くんに関しては今週分(37話)も割と後藤さんとのサシのところは本音っぽい感じだったので、もしかしたら32話で一旦過去を吐き出したための変化って部分もあるのかなぁって気はする。…まぁこれも後述w


んで今更な余談

タジャドルの手のひらで払って手の甲で受けるアクションかっこいいよねー。



第36話「壊れた夢と身体とグリード復活」
この日は寝坊したから実況してないよ!!

「そんなことない」って映司くん自身が自覚してるかどうかはともかくとして、今まで私は映司くんは例の事件を契機に夢をなくしたんだと思ってたけど、実はなくしたんじゃなくてフタをしてただけ、映司くんの奥底にはちゃんと残ってたんだなぁというのが発見でした。このへんについてはタロさんの以下のツイートが分かりやすいかな

ほんと秀くんすげぇ!
まぁ最初からそういう含みをもたせたキャラ造形してる靖子もすごいっつーかこわいっつーかwいやそういうキャラ造形に応えられてる秀くんすげぇ!かな、やっぱり…

…都合のいい解釈っていうのは結局アンクがお兄ちゃんのとこに戻るのが、収まるとこに収まった感じって思ってたりすんじゃね?って解釈だけど…今見返すとそんなこたぁないようなw

あとこのさんのツイートを契機にもひとつ

“関係に何を残すか”ってほんとどう言えばいいのか難しいんだけどさぁ…それこそデスティニーの感想で言ったことかしらね。“『わたし』なんてのは欲望や望みや願いに支えられてるようでいて、つながりの中にあらわれるものだってとても強い『わたし』なんだ”っていうこと。まぁオーズだと映司くんも伊達さんも妙に個というか我が強いので殊更分かりづらいんだけど…なんだろ、例えば剣の始さんがジョーカーでなくあくまで“始さん”でいられたのは天音ちゃんや剣崎がいたからじゃないですか。あんなんは彼らに影響を受けたというより、彼らとの関係の中に在るからこそ始さんは始さんだよね?と思うんだけども。アンクもアンク自身の在り方が変わってるというより、映司くんや比奈ちゃんと関わっているからこその今のアンクじゃないかなぁというかね。

くわしくはHERO VISION40号をどうぞ!!wほんっと、三浦くんはロマンチストだなぁ…しかも割と少女的感性のロマンチストw

@moongrass13 / っていうか最近のオーズの皆さんは映司くんにしてもアンクにしても後藤さんにしても伊達さんにしても、”〜するべきなんだ”“〜するしかないだろう”っていうのを一枚一枚剥いでる感じね! #tatoba
@moongrass13 / “〜べき”っていう使命感や目標思考ってすごく立派なもののようでいて、実は他人を、あるいは自分を納得させるための口実というか、その下にある一番弱い部分を隠す武装のような気がするっつーか。 #tatoba

まぁ“〜するべき”っていう理想像を持つことそれ自体は悪くはないんだけど、オーズの人たちの場合そればっか先行しちゃってる部分あるかなぁと。目的意識を先行させて、現実に今思うことを隠してしまってないかい?っていうか。そしていろいろ経た現在、自分の弱さを認めた上での現実に一番しっかり立ってるのって実は後藤さんじゃね?というかね…

以下はプトティラ曲のはなし(タロさんのツイートは参考)

そして今回の一番のキモはここです。ここまでダラダラとすみませんww

エクストリームに限らず普通は自分の立ち位置を再確認した時点で、強い願いを持つとか思い出すとかして次のステップに行くんですけどね!コンプリートもザンバットソードもてんこもりもそうだったし!!他の人達も基本そんな感じだったし!!なんでそこ分けるのかと!いや外堀埋めるのは構わんけど、というか“映司くんの物語”としての外堀の埋め方は楽しいけど、こういうイベントごとはイベントごとで2話でビシっとやってくれてかまわんのよ、とw

…だからなー、オーズの構成に問題があるとすれば地盤固めに時間かけすぎです!ってことなんだろうけど。もうこれは武部さんのクセかなって気がする。キバの時も渡の物語が始まるまで…渡が自分の意思でどうこうしはじめるまでに10話かかったしねぇ…なんか私は特撮に関してだけは割と忍耐強いのでw多少スパートかかるのが遅くてもまぁお付き合いしますけど、でもやっぱり話数は有限ですよと言いたいw
あと未来の話は過去の延長上にしかない話でなんでキバが出てくるかって、キバって過去から現在に繋がるモノを描くことで、同時に現在からまた未来に繋がるモノへの予感を語ろうとしてた話だったよねと思うからで。*1最近だと「レッツゴー仮面ライダー」も割にそんなんでしたけど。
結局映司くんの未来像の無さ、未来に向かって生きてゆくみちしるべの無さって、今現在の自分になにひとつ繋がってなかったからじゃないかと。それこそ(たっくんみたいに)自分を取り巻く誰かにも、(翔一くんみたいに)どこか特定の場所にも、過去の自分にさえもね。その理由は主に例の戦争での事件にあったんだけども、今までずっと伏せてきたその事件を周りと共有して、それを受けて比奈ちゃんが今までよりもなお一層強く映司くんと繋がろうとしてそれをちょっとだけ受け入れて*2、プラス北村くんの話で「目の前のことをやる」って実はずーっと昔からそうだったんだってことを思い出して、少しだけ器が満たされたというかねぇ。「目の前にあることを全力で」っていうのは映司くん最初から言ってるけど、要は序盤のそれって中身のない、外骨格、外枠だけが残った状態だったんだなぁと。だからどうしてそう思うのか、いつからそう思ってるのかを少しだけ思い出した…というか分断されてた線をもう一度引き直したことで、空っぽだった場所が少しだけ埋められたのかなーって。そういう解釈。
…まぁ、わかりづらいよねぇ…そして若干曲解が入ってる部分もある気はするけどまーいいやw


あと以下は余談みたいなもん

こんなん言ってたら窪寺さんもう一回出てきてびっくりしたけどw

*1:だからあれ最終回で渡の息子が出てくるんですよ!!

*2:だって最初の頃の映司くん、比奈ちゃんに「信じなくてもいい」とか言ってたろ…